寒くなってきましたね~、そして日本酒好きにとって冬といえば燗酒ですよね^^
日本酒は冷やしておいしい、常温でもおいしい、そして温めてもおいしいなんとも珍しいお酒です。
(もちろん商品によって冷やした方がいいか、温めた方がいいかかは異なりますが)
世界には様々なお酒がありますが、日本酒ほど温度によって味わいが異なるお酒はありません。
温度とそれに関連する名称について、明確な定義はないのですが、Wikipediaに掲載されている名称がこんなにもあります。
飛び切り燗 | 55度前後 |
熱燗 | 50度前後 |
上燗 | 45度前後 |
ぬる燗 | 40度前後 |
人肌燗 | 37度前後 |
日向燗 | 33度前後 |
冷や | 常温 |
涼冷え | 15度前後 |
花冷え | 10度前後 |
雪冷え | 5度前後 |
いかに日本酒が温度にデリケートなお酒かということが分かりますね。
ただ、これを全部覚えるのはちょっと大変です。
ポイントとして覚えておいて欲しいのは、「冷や」は常温だということ。
冷蔵庫のなかった時代、温めた酒を燗と呼び、それ以外を冷やと呼んだのが始まりだそうです。
あとは「ぬる燗」という言葉もぜひ覚えておいて欲しいと思います。
熱々に温めたらいいというものではなく、ぬるめがおいしいお酒もあるんですよね。
さて、では家で燗をしたい場合にどうすればいいのでしょうか。
本格的にやろうと思ったら、専用の機器や徳利が必要ですが、たいていの家庭にはそのようなものはないでしょう。
そのような道具がなくてもちょっとした工夫で燗酒を楽しむことが出来るのでご紹介させて頂きます。
燗にするのは愛知県山忠本家酒造の「義侠 えにし 特別純米酒」。
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熟成酒特有の淡い黄金色をしており、熟成された香りが漂います。
冷やで飲むと、重厚な味わいと下にピリッとくる刺激を感じます。
こういうお酒の場合、少し温めて「ぬる燗」にすると、ほどよく角が取れてまろやかになり、飲みやすくなるんですね。
ここで活躍するのが、おちょことお椀。
それらを使って「ちょこ燗」をしたいと思います。
お酒を注いだちょこをお椀等の中に置き、お椀にに熱湯を注ぐだけ。
数分待てばほどよく温まったぬる燗の出来上がり。
濃厚な味わいはそのままに、刺激が少し丸くなりとても飲みやすくなりました。
一杯飲んだらお湯を足して2杯目を作る。
ちょっと面倒ですが、晩酌に少しだけ飲むのであれば手間もかからないのでオススメです。
鍋をつつきながら、温かい日本酒でほっこり。
あ~日本に生まれてきて良かった。
お燗を知ればもっと日本酒が楽しくなります、皆さんもぜひチャレンジしてみて下さいね!
ちょこ燗のアイデアはこの本から頂きました。
本格的に家で燗酒を楽しみたい方には、酒燗器がオススメ!